イ邸
- 村岡 侑季
- 4月20日
- 読了時間: 1分
更新日:4 日前
竣工写真:信澤邦彦
改装前写真
現場写真
施主の祖父母が暮らしていた築70年の古い住宅の改修。
孫にあたる施主もかつて2階で暮らしていた時期もあった思い出の祖父母の家で
妻と小学生になる娘さん、飼い猫と暮らす為の改装の依頼を受けました。
祖父母が生活していた記憶を残しつつも、施主家族のこれからの生活に寄り添える
家となるように計画を進めました。
はがしてはがして、立ち止まって考える。
という方法を施主と一緒に繰り返していく中で、家族がどこの部屋にいても、いつでも声が届くような、
孤立してしまう空間が無い場所にしたいという目標をみつけました。
天井をはらず、既存の梁、束、野地板をあらわしにし、
ダイニングを中心に縦にも横にもつながりができる、2階建てのワンルームのような家。
天井や壁など表層部分は削ぎ落し、柱や梁、窓枠など必要なもののみを残した空間に
最小限必要な壁のみを設け、空間化しました。
解体時に不要となった柱梁を一つの個性ある素材として捉えなおし、
改装後の空間のなかで役割のあるものとして積極的に扱いました。
東京都大田区
Apr.2025
計画~設計監理
担当 大河原慎史 村岡侑季
写真 信澤邦彦(竣工写真)
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